スケッチスポットについて
サンメリーというチェーン店のパン屋です。成増駅前で40年営業しており、同駅のシンボル的存在。昔は2階にレストランも併設していたような……?
徒歩1分で成増駅、目の前はバスロータリーという好立地。通勤通学の通りすがりで立ち寄る人も多い。近隣店舗として、光が丘店、赤羽店あり。
スケッチの動機
2023年2月12日に閉店が決定との情報を知り、最後にお買い物を兼ねて訪問。高校生時代、このバスロータリーから学校へ向かっていた私にとっては馴染みだった店のひとつでした。
フィセルバターという中央にたっぷりバターが染み込んだフランスパンが好きでした。うちの高校の最寄り駅でもあるため、レジで「○○高校の人ですよね?」と制服を見た後輩に声をかけられたことも。
スケッチのポイント
難易度:★★★★
立地柄、至近距離かつ真正面から描くしかない。
スケッチする際の立ち位置
店から向かって正面に当たる、バス停とバス停の間のわずかなスペースのみ(※ロータリーを挟んで向こうの道の方がゆったり描けそう。しかし大量のタクシーや車が間に入り、店は見えなくなってしまう)
人の目:非常に多い。
興味深い点
ポスターや看板も含めて、パンを描き込んでいく作業は楽しい。
注意したい点
あえて描かないものの見極めが必要。ガラス越しに見えるパンなど、すべてを描いてしまうとごちゃごちゃになる。また描き込みすぎると、見ている側の目がそこに惹きつけられてしまう(目が中央へいかずサイドへ行ってしまうなど、誤った視線誘導の原因になる)。
食料調達難易度:★
駅前で商店街もすぐそば。
今回のスケッチの感想
当たり前の風景が消えてしまう前に
毎日ながめている景色でも、スケッチしてみると新しい発見があります。
この絵も同じ。描きながら、ドア付近にやたらライトがあるなぁと思ったのですが。もしかしてこれって、鐘を模した飾り付けになっているのでは……?
閉店間際に今更そんな発見してもなぁ…とちょっぴり切なくなりました。
この成増という街。店舗の入れ替えが非常に激しい街なんです。商店街なんて数年でがらりと眺めが変わってしまうほど、閉店・オープンのサイクルが早いです。昔のままなのは、もはや西友とみずほ銀行くらいでしょうか。
そんな激動の街でも生き残ってきたサンメリーだからこそ、閉店なんて考えたこともありませんでした。いつでもあるから、いつでも行けると思っていました(たぶんそう思っていた地元民の人、私だけじゃないと思う)。
消えていく風景をスケッチして記憶に刻み込むのもいいけれど。今になって惜しむくらいなら、消えそうになる前にもっと利用すればよかった……。
雨にやられました
スケッチ中、突然紙の上に茶色いシミが。
うわー、雨降ってる……! インク溶けてる! 撤退撤退!
昨日寝る前に見た天気予報では、雨なんて言っていなかったのに。そう帰宅してから家族にぼやくと、「え。雨って言ってたよね?」との返事。どうやら当日になって予報が変化したようです。
教訓:天気予報は出発直前に確認しましょう(;・∀・)
アクセス
住所:東京都板橋区成増2丁目12-8−8
交通:東武東上線成増駅南口 徒歩1分
スケッチ可能な時間帯:閉店により今後は不可
一緒に回れるスケッチスポット
成増駅周辺
上級者向けではあるけれど、北口のハトの像がいくつか立っている高台は見晴らしがいい。南口の商店街:スキップ村のゆかいな看板を描くのも楽しい。
光が丘周辺
もし丸1日スケッチに使える時間があるなら。南口から、光が丘方面行きのバスに乗ると広大な光が丘公園へ行ける(徒歩でも20分くらい)。光が丘のシンボルである、灯台風の煙突をからめた風景画もいい。四季の香りローズガーデンでは無料でバラのスケッチも楽しめる。
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