作品ギャラリー最終更新 2024年9月25日

旅スケッチスポット:大さん橋に停泊中の客船(神奈川県横浜市中区)

目次

スケッチスポットについて

観光名所として有名な山下公園に隣接している桟橋です。

国際客船ターミナルが付属しており、クルージングに旅立つ船あり、遠く海外から来た船ありと賑やか。

横浜には客船の停まる埠頭が複数存在する。けれども大さん橋ほど船の近くには寄れない

屋上広場(くじらのせなか)は憧れの豪華客船をすぐ間近で眺められる貴重なスポットです。

スケッチの動機

横浜港客船入港予定をながめていたら、複数の船が寄港する日を発見。

一時は数ヶ月にも渡って客船の寄港が途絶えていた横浜。

最近はコロナも下火になってきて、クルージングも再開しつつあるとは聞いていましたが。まさかここまで復活しているとは。

このチャンスを逃す手はありません。数年ぶりに船スケッチに行ってみようと決めました。

スケッチのポイント

船の出港まであまり時間がなかったので、クオリティは二の次。早描きスタイルでどんどん描いて、外形の完成を目指しました(細部など仕上げは帰宅後に実施)。

豪華客船の代表格である飛鳥Ⅱ

難易度:★★★★★

客船スケッチが初めてだと相当難易度が高い。Pixabayあたりで船の写真を見つけてきて、家で何作か描いておくと感覚がつかみやすい。

スケッチする際の立ち位置:開けた場所なのでどこでも描ける。

大さん橋では間近から描くことになるため、横から見た船の全体図は不可。

全体を入れるには、このスケッチのように正面がちにとらえるしかない。

大さん橋向かって左側の客船は、どうしても横から見た全体を描きたければ赤れんがパークに足を運ぶといい。

人の目:人の目は多い。客船の停泊日は多くの人が見物に訪れる。写真愛好家も多い。

興味深い点:可能であれば、出港時間にあわせて訪問したい。手を振る人々、出港作業にあたる作業員たち、指揮をとる船長、送迎バンドなど。旅の情緒を感じられる人物スケッチも楽しめる。

出港前の楽しいワンシーン

注意したい点:ただでさえ海辺なので風は強め。強風注意報が出ている日は注意。筆圧を弱める場面でペン先が動いてしまい、描き損じることがある。体を冷やさないように上着も持参すると安心。

食料調達難易度:★★

大さん橋のターミナル内にレストラン・カフェが入っている。予算は少し高め。

安くすませたい場合はあらかじめ持参し、山下公園内で食べるのがおすすめ。

せっかくなので旅行気分を味わいたければ、15分ほど歩くと横浜中華街がある。山下公園周辺にも洒落た飲食店が点在している。

今回のスケッチの

客船は街スケッチの延長では描けない

私自身横浜で客船のスケッチを試みたのは、確かこれで3回目だと思います。

1回目はお話にならず。2回目は描けたけれどつまらない絵でボツ(全体を紙におさめればいいわけじゃない、と気づく)。

その間、家で写真から客船を描いてみたこともありました。

今回3度目の正直で、自分でも納得できるスケッチができたと思っています。

客船って、普段描いている街並みとはまったく違うタイプのモチーフですよね。

シンプルな船にホテルが融合したような複雑な構造をしています。中には団地をくっつけたような超巨大船も。この形の再現がまず難しい。

さらに。これだけ大きい対象が相手だと、どれだけの距離を取って、どの向きで、どの部分を描くか、といった構図作りのスキルも必要不可欠。

これはスキルというより、経験の方が大きいかな?

私もみなとみらいから山下公園まで海沿いを歩いて、飛鳥のまわりもぐるぐる歩いて、船の見え方を確かめました。前回の旅行と今回で2度そうして、ようやく感覚をつかめた感じです。

でもそれも客船のサイズによっては変わってくるという…。

総トン数で比較すると。今回スケッチした「飛鳥Ⅱ」の半分程度の大きさが「にっぽん丸」。それより少し小さいのが東京九州フェリーの「はまゆう」「それいゆ」。

スケッチ当日海外から来ていた「クイーンエリザベス」は「飛鳥Ⅱ」の2倍近くになります。

このようなわけで、客船は普段の街スケッチの延長でいきなりは描けないと思います。私だけかもしれないけれど~(^^ゞ


完成した飛鳥Ⅱのスケッチ、タイトルや文字を入れてこちらに掲載しています。

横浜へ客船が戻ってきた!

ダイヤモンド・プリンセスでの出来事は連日報道されていたので、まだご記憶の方も多いかと。

私は元々客船好きで大さん橋もよく通っていました。それだけにあの出来事は内心ショックでした。

ちょうどあの前の年。ダイヤモンド・プリンセスの出港シーンを見に行ったことがあるんです。

さらにその前には、両親にこの船のクルージングをプレゼントしようと企画したことも(船酔いを極度に恐れる父によってこの案はボツに)。

私自身は客船なんて、いまだフェリーにも乗ったことはないけれど。こんなわけで、ダイヤモンド・プリンセスとは少しだけ縁があったんですね。

あのコロナ騒動の最中。とても口に出して言えなかったけれど、「みんなが客船を嫌いにならないでほしいな……」そうひそかに願っていました。

あれから数年が経って。コロナ前より、見送る人も見送られる人も減っていたように感じました。まだまだ回復途上なのかもしれません。けれども船を見送る人たちの雰囲気は以前のままでホッとしました。

アクセス

住所:神奈川県横浜市中区海岸通1-1-4

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