スケッチスポットについて
観光名所として有名な山下公園に隣接している桟橋です。
国際客船ターミナルが付属しており、クルージングに旅立つ船あり、遠く海外から来た船ありと賑やか。
屋上広場(くじらのせなか)は憧れの豪華客船をすぐ間近で眺められる貴重なスポットです。
スケッチの動機
横浜港客船入港予定をながめていたら、複数の船が寄港する日を発見。
一時は数ヶ月にも渡って客船の寄港が途絶えていた横浜。
最近はコロナも下火になってきて、クルージングも再開しつつあるとは聞いていましたが。まさかここまで復活しているとは。
このチャンスを逃す手はありません。数年ぶりに船スケッチに行ってみようと決めました。
スケッチのポイント
船の出港まであまり時間がなかったので、クオリティは二の次。早描きスタイルでどんどん描いて、外形の完成を目指しました(細部など仕上げは帰宅後に実施)。
難易度:★★★★★
客船スケッチが初めてだと相当難易度が高い。Pixabayあたりで船の写真を見つけてきて、家で何作か描いておくと感覚がつかみやすい。
スケッチする際の立ち位置:開けた場所なのでどこでも描ける。
大さん橋向かって左側の客船は、どうしても横から見た全体を描きたければ赤れんがパークに足を運ぶといい。
人の目:人の目は多い。客船の停泊日は多くの人が見物に訪れる。写真愛好家も多い。
興味深い点:可能であれば、出港時間にあわせて訪問したい。手を振る人々、出港作業にあたる作業員たち、指揮をとる船長、送迎バンドなど。旅の情緒を感じられる人物スケッチも楽しめる。
注意したい点:ただでさえ海辺なので風は強め。強風注意報が出ている日は注意。筆圧を弱める場面でペン先が動いてしまい、描き損じることがある。体を冷やさないように上着も持参すると安心。
食料調達難易度:★★
大さん橋のターミナル内にレストラン・カフェが入っている。予算は少し高め。
安くすませたい場合はあらかじめ持参し、山下公園内で食べるのがおすすめ。
せっかくなので旅行気分を味わいたければ、15分ほど歩くと横浜中華街がある。山下公園周辺にも洒落た飲食店が点在している。
今回のスケッチの感想
客船は街スケッチの延長では描けない
私自身横浜で客船のスケッチを試みたのは、確かこれで3回目だと思います。
1回目はお話にならず。2回目は描けたけれどつまらない絵でボツ(全体を紙におさめればいいわけじゃない、と気づく)。
その間、家で写真から客船を描いてみたこともありました。
今回3度目の正直で、自分でも納得できるスケッチができたと思っています。
客船って、普段描いている街並みとはまったく違うタイプのモチーフですよね。
シンプルな船にホテルが融合したような複雑な構造をしています。中には団地をくっつけたような超巨大船も。この形の再現がまず難しい。
これはスキルというより、経験の方が大きいかな?
私もみなとみらいから山下公園まで海沿いを歩いて、飛鳥のまわりもぐるぐる歩いて、船の見え方を確かめました。前回の旅行と今回で2度そうして、ようやく感覚をつかめた感じです。
でもそれも客船のサイズによっては変わってくるという…。
このようなわけで、客船は普段の街スケッチの延長でいきなりは描けないと思います。私だけかもしれないけれど~(^^ゞ
完成した飛鳥Ⅱのスケッチ、タイトルや文字を入れてこちらに掲載しています。
横浜へ客船が戻ってきた!
ダイヤモンド・プリンセスでの出来事は連日報道されていたので、まだご記憶の方も多いかと。
私は元々客船好きで大さん橋もよく通っていました。それだけにあの出来事は内心ショックでした。
ちょうどあの前の年。ダイヤモンド・プリンセスの出港シーンを見に行ったことがあるんです。
さらにその前には、両親にこの船のクルージングをプレゼントしようと企画したことも(船酔いを極度に恐れる父によってこの案はボツに)。
私自身は客船なんて、いまだフェリーにも乗ったことはないけれど。こんなわけで、ダイヤモンド・プリンセスとは少しだけ縁があったんですね。
あのコロナ騒動の最中。とても口に出して言えなかったけれど、「みんなが客船を嫌いにならないでほしいな……」そうひそかに願っていました。
あれから数年が経って。コロナ前より、見送る人も見送られる人も減っていたように感じました。まだまだ回復途上なのかもしれません。けれども船を見送る人たちの雰囲気は以前のままでホッとしました。
アクセス
住所:神奈川県横浜市中区海岸通1-1-4
交通:みなとみらい線:日本大通り駅 徒歩7分
スケッチ可能な時間帯:24時間(客船停泊日・出港日時については、横浜港客船入港情報を参照)
一緒に回れるスケッチスポット
横浜は街全体がスケッチスポットといっても過言ではありません。
ここにあげたのはそのごく一部。できることなら現地で一泊してスケッチ旅を満喫したいところ。
氷川丸
日本~北米の間を定期運行していた古い客船。かつての豪華客船内を自由に歩き回れる。
船内は写真・動画撮影も可(※2021年訪問時に確認)。大さん橋より徒歩12分。
横浜山手西洋館
丘の上に洋館が点在しており、このエリアだけで一日中スケッチして楽しめる。中を見学できるところも多い(※館内でのスケッチは各館に要確認)。
大さん橋より徒歩30分ほどで行けるものの、長い急坂がある。足に自信がなければバスまたはタクシー推奨。
余談)無料か格安で豪華客船の内部に入る方法
豪華客船なんて、短期クルーズでもなかなか良いお値段がしますよね……?
それには船の見学会を利用します。クルージングを検討している方向けのイベントです。
以下のサイトをチェックしていれば、年に一度はお住まいに近いものが出てくるかと。
見ておわかりの通り、チャンスはかなり少ないです。まったく開催がない月もあります。
せっかく見つけても、「●●在住・在勤限定」という条件が課されたものも。市区町村が市民にクルージングのことを知ってもらおう、という広報の一環で募集するタイプのものですね。
しかもこちらは、日本初来航の船などレア物がよく登場します。代表者は条件必須、同行者はそれ以外でもいいという案件は狙い目。募集が出たらすぐに市民のお友達を作りましょう(笑)。
見学会は基本的に抽選です。飛鳥Ⅱなどハイクラスの客船は数千円の参加費が必要だったり、はとバスのようなツアーに含まれるものもあります。
船の見学のためだけにパスポートを作るのはちょっと…という方には、国内フェリーの見学会がおすすめ。こちらはパスポート不要です。
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