作品ギャラリー最終更新 2024年9月25日

猫がいる風景スケッチを描いてみよう

散歩中、猫に出会うことはありませんか? ふいの遭遇はスケッチのチャンス!

平凡な風景であったとしても、猫一匹入るだけでスケッチに味が出てくるから不思議。猫を見つけたら、ぜひこっそり描かせてもらいましょう。

猫の気まぐれと相まって、一風変わったスケッチが生まれるかも?

目次

猫を描く際の注意点

なにぶん生き物を相手にするスケッチ。通常の風景スケッチとは異なる注意点がいくつかあります。

人馴れしていない猫は離れて描く

慣れしていない猫の場合、一定距離を越えて近づくと逃げてしまいます。

そんなときは数メートル離れた位置から、猫のいる風景をスケッチしてみましょう。

警戒心を解いてくれない猫様に無理強いは禁物

あくまで「描かせていただいてる」という配慮が必要です。猫スケッチには忍耐力が求められます。

物音に気をつける

紙やペンを取り出す際、物音で猫を驚かせないように注意。

顔見知りの猫でも油断してはなりません。お昼寝風景をスケッチしようとしたら、目を覚ましてすり寄ってきてしまいました。

嬉しいけれど、描き終わるまで寝ていてほしかった ^^;

撮影に慣れていないと、シャッターの音だけでビクビクする子もいます。カメラのシャッター音をオフにする手順もあらかじめ確認しておきましょう。

手早く仕上げる

いつ猫が寝返りを打ったり、起きあがって場所を移動してしまうかわかりません。いったいこのために、何十枚紙を無駄にしたことか……。

その場では外形だけ完成。毛並みや陰影付けは後から写真を見て追記

きれいや正確は2の次。まずは外形を完成させます。

形さえ決まってしまえば、あとから写真を見て毛並みや陰影などの細部を追加できます。

動きのある動物を相手にすると、建物相手のスケッチよりラフになってしまうのは当たり前

瞬間をとらえるつもりで、サクっと仕上げましょう。

猫の自然な姿が出てくるまで待つ

逃げる訳じゃないけど。警戒してじっとこちらを見ている猫、いませんか?

この表情になったら、猫様の警戒が解けるまで待つしかありません

そんなときは姿勢を低くするためにしゃがみこみ、猫から視線をそらして明後日の方角を向いていましょう。

猫に移動するつもりがなければ、そのうち「害なし」と判断し、徐々に緊張を解いてくれます。

猫の表情が硬いままだと、スケッチもどこかつまらないものになります。少し時間はかかりますが、気長に待ってみましょう。

作例:配管の上のにゃんこ

冬の日の出会い

この「配管の上のにゃんこ」も眠っている猫を驚かさないように距離を取りつつ、スケッチした作品です。

私の住んでいる街には清掃工場があります。

ゴミの焼却で出た熱を地域のプールや住宅へまわす施設が近くにあるのですが、その中にある太い配管の上で一匹の猫が丸まって寝ていました。

高温配管、というような名称が側面に記載されていました。

熱くて火傷するんじゃないかと一瞬びっくりしたのですが、当の猫は気持ちよさそうに寝ています(私の接近に気づいて一瞬目を開けましたが、また眠りなおしてました)。

肌寒い季節だったので、きっとちょうど良い温度だったのでしょう。

温熱施設の配管の上で眠る猫。まさにこの土地らしい、スケッチネタですよね。しかもめったに見られないレアなシーンです。

そんな場面に遭遇すると宝物を見つけたようにうれしくなります。

モデルにゃんことの再会

ちなみにこの猫、一年ほどたってから道でばったり逢いました。

「あなたは昨年モデルになってくれた、配管の上のにゃんこ!」と感極まって呼びかけてみました。

当然ながら向こうは「あんた、だれ?」という顔をしていましたね(笑)。

猫スケッチ攻略のコツ

猫の顔が見えなくてもOK!

友猫の長毛さんは、お尻をトントンしもらうのが好きな「お尻マニア」。

そのため、スケッチ中も参考写真を取る時も私の方に顔を向けてくれることはほとんどありません。

もう諦めて、顔が見えない姿をスケッチしました。猫スケッチは猫様のご意向が第一なので仕方ありません。

こちらもお顔が見えなかった作品。でも表情が見えないからといって、作品としての魅力が下がることはないです。

どうしても猫様がお顔を向けてくれなかったら、そのまま描いてみましょう。それがその子らしい姿なのですから。

猫の顔や瞳は難易度が高め。初心者さんにはまずお顔が見えない状態でのスケッチをおすすめします。

昨日深夜に散歩していたときも。昨年の秋にスケッチした大ケヤキの下で三毛猫に出会いました。

さすがに暗すぎて描けなかったのですが、もう少し明るかったら間違いなくスケッチしていたシーンでした。うーん、惜しい。

猫のいる風景に出会えるのは、タイミングがぴたりとあったときだけ。ぜひその機会を逃さず、スケッチしてみてくださいね。

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