作品ギャラリー最終更新 2024年9月25日

未完成の野外スケッチ作品には”完成期限”がある

その場で完成できないと、絵が未完成のまま終わることも

外で風景画スケッチしていると、未完のまま終わることがよくあります。

時間切れになってしまった(日没に間に合わないかった、旅先で次へ移動する必要があったなど)、体力的に限界だった(寒さ・暑さ)、精神力が尽きた(描写が細かい・または複雑な場合)といった理由からです。

そこで家や宿で仕上げるわけなんですが。疲れた帰ったあとって、そのままバタンキューってこともありますよね。

「今日はもう休んで明日にしよう\(^o^)/」←危険な誘惑

そして次の日は次の日で別の絵を描いたり、日常の忙しさにかまけて未完スケッチの存在なんて忘れてしまうことも。野外スケッチあるあるです。

ここで言ってる野外スケッチとは、いつも私が描いている「ペンスケッチによる風景画」を指しています。水彩画や油彩画などはまた事情が変わる部分もあるかと思います。あと私、ひじょーに遅筆です(汗)

未完成スケッチの完成期限はせいぜい2・3日(※個人的感)

それでも2・3日中に時間をとって、仕上げられればOK。まだ間に合います。

でも1週間あいてしまうと……私はもう無理ですね。完成できないか、がんばっても失敗する可能性が高いです。

そうやって、かなりの数のスケッチがボツになりました。あぁもったいない。

その風景を目の当たりにして描いていた時の記憶や感覚って、あまり長持ちしないと思います。私の場合はそれがせいぜい3日間くらいですね。

かなり短め、かな……? 他の絵描きさんは何日くらいなんだろう。

写真から描けばOK?

もちろん記憶なんてなくても、現地で撮った写真があれば仕上げることは可能です。けれども。

  • 作品に対して感情が入っていかない
  • 作業に感動がなく、事務的になる
  • 情熱が失せてめんどくさいとさえ感じてしまう

これらが足かせとなり、つまらないところでつまらないミスを誘発します。せっかく最後の仕上げだったのに。

いっそのこと、仕上げなんてしないでそのままにしておけばよかったと何度後悔したことか。

そんなことを繰り返すうちに気付きました。野外スケッチって、生物なんだなって。生物に鮮度や賞味期限があるように。絵もある程度の期間をすぎてしまうと、もう完成できないんだ、と。

着色はまったくそんなことはないんですけどね。ダラダラ数日かけて描くことが多いですし。なぜか線画に限って、常にこの”賞味期限”ならぬ”完成期限”がつきまといます。

そう。鉄は熱いうちに打て。まさにあの言葉通りです。

未完でスケッチを持ち帰るなら、入念にチェック!

だから最近は、帰ってクタクタでもできるだけその日のうちに仕上げに取り掛かっています。

どうして仕事があったり、「まぁ完成できなくてもいいかな」と思うものは翌日以降にまわすこともあるけれど。

スケッチ場所から引き上げる時も。

  • 今引き上げて、絵は家で完成できる状態?(もう少し現場で描き込んだほうがいいのでは)
  • 仕上げに必要な写真はもれなく撮っている?(せっかく撮影したのに角度が大きく違っていて、役立たないことも)

こんなことを考えて、以前よりは少し慎重になりました。せっかく苦労して描いた作品が未完のままボツになるのは悲しいですからね~。

そもそも現場で完成できれば、こんな悩みもないのですが。私は遅筆なので、これからも未完スケッチにまつわる悩みは尽きそうにありません。手が早い人がうらやましいっ……!

自戒を込めた今日のポイント

  • 未完の絵は遅くとも3日以内に仕上げよう
  • スケッチを中断する時、この状態で仕上げられるか見極めよう
  • 資料用の写真撮影も抜かりなく
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