作品ギャラリー最終更新 2024年9月25日

野外スケッチを幼稚園児の姪っ子に教えた話

姪っ子(5歳の幼稚園児)のスケッチャーとしての成長と活動をメモしたものです。

スタートした時はまだ4歳、幼稚園の年中でした。この幼さで野外スケッチに興味を持つケースってあまりないと思うんですよね。

将来お子さんへスケッチを教える際の参考になるかな、と姪っ子とのやり取りを記録しています。多少姪バカなところはお許しください(^^ゞ

※私からは描いたもののの名前をいれるなど、最低限のことしか教えていません。まだ年が年ですし、描くことに対して強迫観念を持ってほしくないためです。

目次

スケッチャーってなぁに?

この年頃の子どもはみんなお絵かきが大好き。姪も遊びに行った時はよく絵を描いていました。

それが違う方向へ変わってきたのは、一緒に家族旅行で横浜へ出かけた時。

フードコートで料理を待ちながら、私は姪の相手をしていました。お絵描きをしたいというので、私自身のスケッチ用にもっていた紙と芯ホルダー(鉛筆)を貸してあげたんです。

「ねーね(※私のこと)はスケッチャーだから、いつも紙とペンを持ってるんだよ」

そう何気なく口にすると、「スケッチャーってなに?」と姪が聞いてきました。

今この場所にしかないものを描くのがスケッチャーだよ」私はそう答え、フードコート内の看板などを一緒にお絵かきしました。これが始まりだったと思います。

なぜかはわかりません。彼女はこのスケッチャーとしての考え方が気に入ったようです。

初めての旅スケッチに挑戦

その後、家族で箱根旅行中の妹から「旅先でも描いてるよ」とLINEで写真が送られてきました。

この時使っていたのは、横浜旅行でおねだりされて買ってあげたウ◯チくんのボールペンです(笑)

車内で自分の手を描いている様子、だそうです。

後日スケッチしたものを見せてもらうと、ロマンスカー、食べ歩きしたカマボコ、喫茶店で飲んだジュースなど描いていました。

まるで大人が旅スケッチするときに描くようなものをちゃんと集めています。ビックリしました。

描いたものの名前を書くことを覚える

こんな感じでいろいろ描いていましたが、絵を見ながら「これはなに?」と聞いてみると忘れているものもかなりあったり。

「え~と……」と困ってるようだったので、描いたものの名前を記録とし書いておくといいよとアドバイス。これ以降の作品にはすべて名前が記載されるようになりました。

※学研の教室でひらがなを習ってきたので、おおよその文字は書けます。

レジャー施設でもスケッチ

一緒にレジャー施設へ出かけた時のことでした。

私はもちろん遊ぶ気満々で入場したのですが、フリーのテーブル席を見つけた姪が「お絵描きしようよ」と言い出しました。

遊びに来たんだけどな~。ま、いっか!

古い昭和の通りや外国の街並みを再現した園内には、様々なオブジェクトがありました。

確かに風景スケッチするにはおもしろそうな場所かも。でも今ここで??

スケッチャーとしてのマナーを教える

結局半分くらいの時間はスケッチで終わりました。道の真ん中でも描き始めたので、あわてて壁際へ連れていきました。

ちびっ子は周囲を気にしないのはもちろん、羞恥心もまだないので人前でも臆せず描きます。

人が多い場所であっても平気で道のど真ん中で始めるので注意。

「通る人の邪魔にならないよう、隅で描くのがスケッチャーとしてのマナーだよ」「マナーってなに?」「その世界での……うーん、お行儀みたいなものだよ(汗。5歳時にどうマナーを説明すれば…)」

通りすがりの小学生男子がスケッチする幼稚園児を見て「天才」とつぶやいてました。

私も姪っ子のお絵かきは、同じ年頃の他の子と少し違うのでは?と感じ始めました。

芯ホルダーとスケッチブックをプレゼント

スケッチャーの先輩としていろいろ教えたくなりますが、そこはぐっとこらえるようにしています。

幼児は絵の発達に対する明確な段階がある。それを飛ばして写実的な描き方など教えると空間認識が狂ってしまうこともある、というプロの方のブログ記事を見ました(児童心理か絵画教室の方だったかな)。

確かにそうなのかもしれません。いつまで続く趣味ともわかりませんし、この段階が過ぎるまで技術的なことは教えずにいようと考えています。

ちょうど誕生日も近かったので。今後の活躍に期待して、芯ホルダーと芯削り、スケッチブックをあげました✨️

とても5歳の子どもへのプレゼントとは思えない(笑)。

これまでは私の道具を貸してあげたり、ウ◯チのボールペンで描いていたんですよね。これだけ描いてるなら、そろそろスケッチ道具一式を持っていてもいいかなと。

近所の公園で野外スケッチ

桜が咲き、新学期が始まりました。幼稚園の年長さんに進学し、しばらくは忙しい日々が続くはず。それでもまだ描き続けるのかな。

家族でお花見にいった時も、ちょこちょこ描いていたそうです。

スケッチャー定番の決めポーズ。「こんなん描きました(どやっ)」もいつの間にかマスター。
とても幼稚園児とは思えない。風景スケッチャーとしての堂々たる貫禄。

なんかね。もう私、負けそうだと思いました(笑)。まだまだ甘えん坊の子どもですが、写真だけ見ると立派な一人前のスケッチャーじゃないですか。

私自身は花粉症対策で野外スケッチを控えていることもあり、最近では姪の方がガンガン描いてます。

それにしても。なぜこんなにスケッチがお気に入りなのだろう?

気になって理由を尋ねたことがあるものの、はっきりしない回答でした。なにが5歳の子どもを虜にしているのか、叔母としても、ひとりのスケッチャーとしても気になります。

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