作品ギャラリー最終更新 2024年12月3日

【挫折しないために】お絵かき活動を続ける上で、自分なりの「大事にしたいことベスト10」を考える

絵を描きたい気持ち、上達したい気持ちはみんな同じと思っていても。実際は個々人大きな差があります。

そしてこの差が、前回取り上げた「毎日描くか」というスタンスや時短で描ける画材や描き方を選ぶという手法にも関わってくると思うのです。

そこで今の自分の中でどれだけ絵が大事かわかる、「絵描きの願望カード」なるものを作ってみました。これを並べかえると、自分なりの「お絵かき活動で大事にしていることベスト10」ができあがります。

私自身の結果をあとでご紹介しますが。「上達したい」「個展開きたい」といった気持ちが上位でなければ、絵描き失格なんてことはありません。

「練習に時間をとりたくない」が1位でもいいんです。仕事や家のことで疲れているなら、練習がめんどうと思うのはある意味当たり前です。

このカードが目的としているのは。お絵描き活動に対する自分の中での優先順位を明確にし、それにあわせた取り組み方を考えるための判断材料にすることです。

絵描きとしての心構えを試すようなものではありません。

絵を描きたい気持ちやモチベーションは人それぞれ。この「絵描きの願望カード」を使って、自分が本当に大切にしていることを再確認し、やる気アップに役立ててみてくださいね。

目次

各願望の説明

絵描きの願望カードは10枚あります。まずはこの各願望の意味をかんたんにご紹介します。もちろん、自分なりの解釈があってもかまいません。

健康第一でいたい

絵を描くことも大事だけど、それよりもなお健康が大事。健康であってこそ、楽しく長く続けられるお絵かき生活を実現できる。

多忙な時期は休みたい

仕事や家庭などが忙しいときは、無理をせずいったんお絵かき活動の休止を考える。心と時間に余裕がなければ、楽しく絵を描き続けるのは難しいから。

プライベートの予定は潰したくない

家族や友人との予定・他の趣味も大切にしたいから、絵の活動はそれらに影響しない範囲で取り組みたい。お絵かき活動とプライベートのバランスを重視。

上達したい

絵を描くなら、やっぱり上達したい。少しずつでも成長していきたい。上達を実感できないとモチベーションがわかず、絵を描いていても楽しくないから。

絵を売りたい/個展開きたい

絵を描いているなら、趣味の活動であってもいつかは自分の作品を売りたい。いつの日か個展を開くという夢を叶えたい。

楽しくやりたい

楽しんで描くことがなによりのモチベーション。ストレスを溜め込んだり、つらい思いをしてまで描き続けるのは少し違うと考えている。

体力を使いたくない

山登りのような体力を使うような趣味には興味がない。絵を描くなら野外スケッチなんて避けて、室内で描くほうが楽でいい。

お金を使いたくない

物価高の時代、趣味にもあまりお金をかけたくない。初期投資はできるだけ安く、高級な絵の具や水彩用紙の購入はご遠慮したい。

練習に時間をとりたくない

実をいうと、あまり練習が好きじゃない。練習に割く時間があるなら、同じ時間で作品を描きたい。仕事や家庭の都合でお絵かきそのものに使える時間が少ない、など。

人の反応がほしい

描き続けるモチベーションという意味でも人からの反響は励みになる。作品を通じて人と出会い、繋がることも描き続ける楽しみのひとつ。

ではでは。各願望の意味を踏まえた上で、実際カードを並べていきましょう。

カードを並べる際の注意点

「絵描きの願望カード」には、ブラウザ版とダウンロード版(※印刷してカードにする)があります。

自分の中で、絵を描く上で大事にしていることを上から順に並べていきます。迷う内容があったら、まずは全体の順位ではなく、あるカードより上か下か、とひとつずつ考えてみてください。

誰もその結果を見ることはありません。理想ではなく、自分の心へ正直に並べてみてください。少しでもモヤっと思った項目は遠慮なく下にさげましょう。

むしろここで体面を気にした並べ方にしてしまうと、正確な結果を得られません。自分のライフスタイルにあったお絵描き活動の確立が難しくなってしまいます。

ブラウザ版「絵描きの願望カード」

カードをドラッグすると、上下に動かせます。

プログラミングの都合上、カードは上下で隣り合ってるものしか正常に動きません(※隣り合わないカードを飛ばすようにドラッグすると、その部分まで動いてしまいます)。

1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位
健康第一でいたい
多忙な時期は休みたい
プライベートの予定は潰したくない
上達したい
絵や売りたい/個展開きたい
楽しくやりたい
体力を使いたくない
お金を使いたくない
練習に時間をとりたくない
人の反応がほしい

ダウンロード版「絵描きの願望カード」

じっくり考えながらやりたい、という方におすすめ。A4サイズのPDFファイルです。以下よりダウンロードして印刷の上、各カードを切り離してご利用ください。

ある絵描きの願望ベスト10:私の場合

こういうツールがあると、「他の人の結果はどうなんだろう?」と気になるかと思います。

私も人の結果は気になる……。もし結果を共有してもいいよ、という方がいればX(Twiitter)Blueskyからリプライで教えてください

そこで願望カードの結果とその考察の例として、私のベスト10をご紹介したいと思います。

自分の心に正直に答えました。絵描きとして模範的な回答ではない点はご了承ください(^^ゞ

  • 健康第一でいたい
  • 多忙な時期は休みたい
  • 楽しくやりたい
  • 上達したい
  • 人の反応がほしい
  • 絵や売りたい/個展開きたい
  • 練習に時間をとりたくない
  • 体力を使いたくない
  • プライベートの予定は潰したくない
  • お金を使いたくない

本来一位にくるべきであるはずの「上達したい」が私は4位です。そして、最下位に来るのが理想であろう「練習に時間をとりたくない」が7位です。

上位を見ての通り、無理せず楽しく続けたい、というのが私のお絵かき活動のスタンスです。

結果からわかる、お絵かき活動の傾向

絵を描く上で気分と健康が第一。あまり練習に時間は割けないけど、作品に対する反応はほしい(わがまま~)。お金と体力を使うことに対しては気にしていない(元々スケッチは費用がかからない。野外スケッチという趣味は体力勝負なのでそこは諦めてる)。

自分なりのベスト10をながめると、こんな傾向が見て取れます。

「絵が上達したい」が1位ではない理由

私は自宅仕事での拘束時間が長い上に、高齢の両親と暮らしているために買い出しや料理などの家事もあります。その上、認知症の父の意味不明な言動で神経をすり減らしてるという現実があります。

そうなるともう、使える時間と体力・気力に限界があるんですね。たまに時間がある日に練習しようと思っても、すぐ寝落ちしてしまうという。

だから絵のために時間をとるなら。それは練習ではなく、すべて野外での本番スケッチにしたい、という思いがあります

これは限られた時間と体力をどう割り当てるかという問題であり、毎日練習している絵描きさんを否定するものではありません。

そして使える時間が少ないため、じっくり描くスタイルからサクッと時短で描けるスタイルへ年々変わりつつあります。

絵描きの願望カードの結果からわかること

このように絵を描く上で何を大切にしているかという自分なりの順位をじっくり見つめることで、

  • 今自分が目指している方向(あくまで技術の上達を追求するか、ストレス解消として楽しむか)
  • お絵かき活動における時間の使い方
  • 絵の描き方(じっくり描くか、時短を目指すか)

など、自分のお絵かきスタイルを確立するうえでのヒントがわかります。

本当はそんなに時間がない。仕事や家事で体が疲れ切っている生活なのに。「上達したい」を諦めきれずに一位に据えてしまうと、かなり心身へ無理をかけたお絵かき活動になってしまいます。

若い頃は体力があるのでなんとかなるかもしれません。しかし30代後半を過ぎてくるといつまでも無理は効かず、やがてはお絵描き活動そのものへの挫折につながっていくことも。

だからあくまで自分の心に素直に、シビアに現実の生活を見据えた上で、自分なりの願望ベスト10を組んでみて下さい。

ここを直視するのは、人によって心理的に苦しいものがあるかもしれません。

けれどももし、一生絵を描き続けたいと願うのならばその時時のライフスタイルにあわせて柔軟にお絵かき活動を変化させていく必要が出てきます。進化できない動物は生き残れないのと同じです。

ある意味「できないものはできない、めんどうなものはめんどう」と諦めたところから、自分らしいお絵描き活動は始まるのかもしれません。

絵描きの願望カードを並べたら、まずは「自分はこういう考え方をしていたのか」とじっくり眺めてみてください。意外なものが上位に来ていた、最下位だったなど気づきがあるかと思います。

その上で、今の自分の「お絵かき活動」を振り返ってみましょう✨️

  • カードが示した優先順位と実際のお絵かき活動の間に隔たりはないだろうか
  • この先何年も続ける上で無理はないだろうか
  • 結果に沿う形で、モチベーションアップのために変えられる部分はないだろう

自分の気持ちに合った無理のないスタイルで、これからも楽しく描き続けられるような工夫ができるかもしれません。

ぜひ自身にとって心地よいスタイルを見つけながら、末永くお絵かきを楽しんでくださいね(*^^*)

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